(講師の著書『哲学のヒント』(岩波新書) より




「今の信濃教育には哲学が必要なんだ。」昨年異動された先生がお話しになっていた言葉が心に残り、本日の講座を受講した。特に実在についてのお話しが心に残る。私たちの心で受け取ってはじめて実在が成り立つ。教育現場でいえば、それは子どもたちの肌で経験させるということではないか。だからこそ子どもの経験を得る機会と触れられる教師でありたいなと感じた。日程の都合上オンラインがありがたかった。来年度も希望したい。
ものの本質について「もの」と「こと」という視点から学ばせていただいた。具体的な事例や表現をとりあげて分かりやすくお話しいただき、理解できました。藤田先生の著作と合わせて振り返ると理解が一段と深まります。後半はベルクソン哲学などを例に取りながら東洋と西洋の比較、特に形なきものの形を見、声なきものの声を聞くという、余白の魅力を知ることができました。ありがとうございました。
本日は「哲学へのいざない-実在と経験」のお話しをお聞きし、感動でした。実在-「もの」と「こと」の共生、この経験こそが人生で最も大切であり、人間性の質を高め合い、ひいては社会の構成員としてもとても大切であると考えさせられた。今まで考えたこともなく、人間である以上与えられた先天的なものと思っていたが、そうではない。いかに育つ環境、学び、生き方が大切であることを学んだ。円山応挙の氷図屏風絵の作品から、形なきものの形、声なき声を聞く、この学びこそ自己の生き方、そして社会のあり方の基本と学ぶことができた。ありがとうございました。
「実在とは」の問いから、自分等が生きている現実の世界がどんな世界かに気づかされた。その現実の世界で、様々な事を経験・体験していることの大切さ、今生きていることの尊さをあらためて感じ入りました。
余白を使った表現方法…形なき形(絵画)の余白、行と行の間(文章行間)の余白。余白にあるものを見取り読み取ること。人により異なることもあるだけに大切にしていきたい。