ねらい
「哲学の道」の講座を設け、会員はじめ元会員・地域住民・県民の生涯学習を推進し、幅広く生き方や感性を磨き合います。
ご案内
・主 催 信濃教育会
・期 日 令和6年10月19日 (土) 9時10分 ~12時00分
・開催場所 信濃教育会生涯学習センター 講堂 同時にオンライン配信
・受講人数 会場 70名 オンラインによる受講 制限なし
・講 師 京都大学名誉教授 藤田 正勝 先生
・内 容 演題 「哲学へのいざないー美と芸術」
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講習の様子〈令和5年度〉
~参加者の声~
今まで考えたことのない視点で言葉について考えることができました。言葉は純粋経験「こと」を分解し、「もの」とその変化という枠に押し込めるという概念に初めて出会いました。俳句や短歌の奥深さは今までも感じて来ていますが、「創造的な読みに読み手もまた参加する」「言葉のふくらみが共有される」という点に共感しました。現代の教育にも求められている協働的に学ぶこと、見方考え方を生かしながら深く学ぶことに通じていると感じました。「古池や蛙とびこむ水の音」は言葉にできない情景と静けさが無限に広がっていると私は考えています。
言葉が世界の見え方やあり方に深く関わっていること、言葉では全てを表すことはできずその奥にふくらみがあることなど言葉の特徴や力について学び、考えることができました。
今までに何度か哲学の講演を聴いたことがあるのですが、初めて「おもしろい」と感じました。初めにおっしゃっていた、言葉が切り取る側面や、外国語との切り取り方の違いは、なんとなく感じていたことが明確に位置づけられ、整理された思いです。また、日本語のあいまいさが、日本語の「感情に訴えかけているものを表現にもたらす」ということに起因するということも納得させられました。日本語は人と人との経験をもとにした感情をつなぐ力があるようにも思いました。そこに加えて論理的な表現力もみがいていきたいと思いました。
哲学については不勉強で、受講することに心配がありましたが、先生のお話が分かりやすかったです。また、皆さんが熱心に受講されており、刺激を受けました。